布告

--------------------------

2023.壮絶な人生の上に、まだ壮絶な日々を重ねてまでまふまふさんがここで生き続けるのは叶えたい夢があるからだ。音楽が全てだからだ。譲れないものだからだ。

誰かに明け渡してしまえば楽かもしれないものを全て自分の中に閉じ込めて、その一つひとつに目を合わせて紡いで音に乗せる。放つならその全てを自分の手によってでありたい音楽の攻撃力は凄まじいなと思う。広大な音の上に散りばめられた言葉は今まで培ったであろう巧緻な表現を駆使した徹底的な自己否定、自我への呵責、それらを他者にさえも乞う故の、愛への猜疑。

些細なことでも創り出す世界の全てに意味を与えて存在させることを続けることは疲れる。費やした脳と時間。それ以上に削るように消費した勇気とどうか気づいてほしかったものが、届かなかった時、嘆く時間は長く虚しい。届かないなら、存在していても誰にも知られないなら、価値など無いと やめてしまいたくなる。それが電波に乗ってどこへでも届き得るものなのだから尚更。でもそれをまふまふさんはやめなかったからどんな時の活動も信じられる。どんな歌詞も嘘じゃないと分かる。

 

 

----------------------------

2024.02.09『壮絶な人生の上に、まだ壮絶な日々を重ねてまでまふまふさんがここで生き続けるのは叶えたい夢があるからだ。』それが"幸せ"へ繋がるものであったらいいなと今思ってしまうのは、間違いなのだろうか。

まふまふさんは歌えないんだと思ってた。自分を傷付けるナイフばかりが鋭利になっていって外の声を遮断して 自分が悪い全て悪いってたぶん本気で思ってすぐに謝るところがまふまふさんの、嫌で間違った優しさだった。今回限りじゃない ずっと。

音楽で昇華するその危うさにずっと惹かれていたのだと思う。やっぱり音楽はまふまふさんが生きている場所だった。見え隠れする飾りのない思いや衝動を必死に掻き分けて手にした時に幾度も思った。だからこれが音楽でさえ言えなくなったら、と恐れていた。

分かりにくくさせる難解さがまふまふさんの音楽みたいなとこあったと思うし、それがすごく好きだった。でも時にお願いだからはっきり言ってくれって祈るように願って苦しんだ。はっきり言われない時間は言ってしまえば半殺しみたいでじりじりと皮を剥がされるようで刺されるより痛かったし、徒労に終わることを恐れて、その奥底に手を伸ばしていくのを諦めること。わかった気になってしまうこと。そして明後日の方向からまた自分が傷付けてしまうことが容易に想像できて本当に怖かった。

 

「そもそも誰に向けて書いてるのかと考えた時に、もっと自分のために書いてもいいんじゃないか、それをいいと思った人が聴いてくれたらいいじゃんって、今はそういう気持ちになっているんです。これからはリミッターを外した音楽を作りたいなって思っています。」

「自己満足って言われたら、間違いなくその言葉が正しいです。でももう、ためらわない。」

(CUT12月号巻頭ロングインタビュー)

歌えないんじゃなかった。歌わなかったんだな。ずっとセーブしてくれていた。

こうなのかな...って言える余地がないくらい「言ってくれる」音楽を待っていたんだと思う。シグナルより、もっと強烈で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かっこいいな〜〜〜〜〜!!!!!

もうだめだここまですみませんかたいしおもいしすみませんだが、新曲かっこよすぎるやんけ  聴いた瞬間ビリビリする、痛くて痺れて強烈な鋭利さを前に認めたくないと思ってしまうくらいの強烈な「かっこいい」が溢れ出す。その音を聴いて身体の奥底が共鳴して叫び出すような。その興奮の裏側で深い意味や背景を思い返してこんなこと思っていいのかなと思う、そういう苦しみをも味わわせてくれるこの音楽が、まふまふさんにしか書けない音楽なんだと思う。予測できる収まりの良いものじゃなく、触ったら棘が刺さって血が出るような、そんな音楽。これが彼の人生なんだと思う。

こんな音楽をずっと聴きたかったんだと思う。ただ素直に強く、自分はこの曲を聴くために生きてきたんだと思った。そんな音楽だった。本当に本当にかっこいいです。

聴かれるべき音楽だと思う。強く。誰かを助ける音楽になると思う。届きますように。

 

「もうきれいな自分、白黒はっきりしてる自分でなくてもいいんじゃないかと思ったし、そうじゃない自分もいることを出そうって思った。ちゃんと『自分はこういうやつです』って言って、『でも次からはこうなりたくない』ってメッセージを伝えたい」

あの時こう言ってたのに とか言わないよだって全部本当だった。でも "ここで話した限りじゃない"と言ってくれた。全部を分かったなんて言わない  分かってないことを知っておくよ。でも想像もしすぎないでおくこと。それがわたしの戒めです。

「わたしも生きてるよ」って胸を張って言えるように、生きていきたい。生きてるひとのその思いが、“本物”が“生きてる”が、壊されないように、消されないように。死んでも殺さないように、生きていたい。

「自分のすべてだから、何が起きても音楽をやめることはないと思います」

絶望の音楽じゃないと思う。視界が塞がれたような泥沼の中で足掻いて誰より我武者羅に生きるを選んでくれている音楽だと思う。ならばいっそ死んでしまいたい じゃなくてその先に「かまわないから生きていたい」を感じるのも、ただわたしが自分を救うために思っていたいだけかもしれないけれど。

 

一生不幸でかまわない - まふまふ - YouTube